公開日: 2025-09-17T06:20:00+01:00
最終更新日:2025-09-16T13:24:38+01:00

Strathberry x Cinq à Sept: コラボレーションの背景

Cinq à Sept(サンク ア セット)とのコラボレーションでは、ストラスベリーのタイムレスなクラフツマンシップとCinq à Septの“デイ・トゥ・ナイト”というライフスタイルが融合し、自然体でありながらも野性味のあるエレガンスを体現するハンドバッグコレクションが生まれました。

Cinq à Septの創設者ジェーン・シスキン氏とストラスベリーの共同創設者リーアン・ハンドルビー氏にインタビューを実施。Strathberry × Cinq à Septコラボレーションの誕生に込められたインスピレーションやクラフツマンシップについて、そして今、彼女たちを突き動かしているものについて、じっくりと語っていただきました。

リーアン — 今回のコラボレーションはどのように実現し、デザインの着想はどこから生まれたのでしょうか?

Cinq à Septとのコラボレーションの話をいただいたときは、本当にワクワクしました。彼らのデザインスタイルはとてもユニークで新鮮——洗練されていながら、どこか遊び心もあって。そんな彼らが、私たちのバッグにまったく新しい魅力を吹き込んでくれるのではと思ったんです。そこから、アイデアがどんどん膨らんでいきました。お互いのブランドらしさとは何かをじっくり見つめ直し、それをどうやって一つの形にしていけるかを考えました。それぞれの個性を尊重しながら、どちらのブランドにとっても“本物”と感じられるような融合を目指しました。私たちのアイコニックな構造と、Cinq à Septの持つ生き生きとした美学。そのバランスを見つけることが、今回のコレクションに見られるテクニックやディテールの着想につながっています。

ジェーン — Cinq à Septを立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか?

長年ファッション業界に携わる中で、ある変化を感じるようになりました。多くのブランドがより若々しいデザインアプローチを取り入れ始めているその一方で、コンテンポラリーとデザイナーズの市場の間に明確なギャップがあることに気づいたんです。そこで私たちは、“セクシーでありながらクール”、そんなフェミニンなブランドをコンテンポラリー領域でつくろうと考えました。ある日、フレンチ・ヴォーグを読んでいるときに“Cinq à Sept(サンク・ア・セット)”という言葉に出会いました。午後5時から7時の間を指すこの表現は、日が傾き始め、何かが起こりそうな時間——いわば“ハッピーアワー”としても知られています。そのエナジーがブランドのインスピレーションとなりました。そして、Cinq à Septが誕生したのです。

リーアン — 今回のコラボレーションでは、ストラスベリーにとって新しいバッグのテクニック(技法)もいくつか取り入れられていますが、それらについて詳しく教えてください。また、どのようにしてそれらのアイデアにたどり着いたのでしょうか?

Cinq à Septは“デイ・トゥ・ナイト(昼から夜まで)”というライフスタイルの精神で知られていて、私たちもその遊び心がありつつ柔軟なエナジーを、模索したテクニックを通じてしっかり表現したいと考えました。まずフリンジについてですが、彼らの秋のプレーリー(草原スタイル)から着想したレディトゥウェア・コレクションからインスピレーションを受けて、まさに自然な流れで取り入れることになりました。スエード素材のフリンジをバッグに使用するのは今回が初めてで、このテーマに見事にマッチしていると感じています。また、3Dメタリックプリントでは、ストラスベリーの象徴的なシルエットを新しい技法で再解釈することにワクワクしました。ポリッシュレザーとさりげないメタリックの3Dプリントの組み合わせは、昼にも夜にも映える、洗練された印象を生み出しています。そして刺繍については、Cinq à Septのレディトゥウェアに使われている美しいプリントから着想を得て、私たち双方が大切にしているクラフツマンシップをさらに高めるような、ひと手間加えた技法を取り入れました。

ジェーン — ストラスベリーとCinq à Septの間にある共通の価値観とは何だと思いますか?また、今回のコラボレーションに対して特に惹かれた理由は何でしょうか?

ストラスベリーに対してずっと尊敬しているのは、その卓越したクオリティとクラフツマンシップです。最初にお話をしたときから、彼らのチームは私たちのデザインのインスピレーションを丁寧に扱ってくれると確信していましたし、2025秋コレクションの世界観にしっかりと溶け込むものを一緒に作れると感じていました。それに加えて、このコラボレーションが特に魅力的だったのは、異なるカルチャーやクリエイティブな視点を一つに融合できる機会だったからです。世界中の新しいお客様にアプローチし、Cinq à Septとストラスベリー、それぞれのスピリットをひとつの美しいプロダクトを通じて体験していただけるチャンスだと考えました。

リーアン — 今回のコレクションの中でお気に入りのバッグはどれですか?また、どのようにスタイリングしたいですか?

私のお気に入りはエンブロイダリー・フレーム・クラッチです。とてもタイムレスでエレガントなピースで、冬のパーティーシーズンにぴったり。リッチなベルベット素材に、さりげないスパークル、そして存在感のある建築的なハンドルが絶妙に組み合わさっているところが気に入っています。スタイリングするなら、ブラックのベルベットミディドレスに繊細なドロップイヤリング、そしてクラシックなポインテッドヒールを合わせて、クラッチを主役にしたコーディネートを楽しみたいですね。

ジェーン — 今回のプレーリー/ウエスタン着想のコレクションについて、もう少し詳しく教えてください。また、今回のコラボレーションバッグがその世界観とどのようにリンクしているのかも教えてください。

2025年秋のコレクションでは、アメリカの大草原が持つ“ラギッド・ロマンス(荒々しくもロマンティック)”な世界観にインスピレーションを受けました。果てしなく広がる自由な空気感、たくましさ、そしてそこに宿る美しさ——そうした要素のミックスがテーマです。今回のバッグにもそのムードをしっかりと反映させたかったので、スエードやベルベットといった豊かな素材感、手仕事の温もりを感じる刺繍、そしてストラスベリーのアイコニックなミュージックバーのハードウェアを取り入れました。これらのディテールが組み合わさることで、グリット(力強さ)とグラマー(華やかさ)の完璧なバランスが生まれます。それは、ウェア全体にも流れている共通の美学なんです。

リーアン — 今回のコレクションを3つの言葉で表すとしたら?

ロマンティック、タイムレス、エレベイテッド(より洗練されている)です。

ジェーン — ストラスベリーのアイコニックなバッグシルエットに、Cinq à Septならではのエッセンスを加えるうえで、どのようなアプローチを取りましたか?

私たちのアプローチは常に、「フェミニンだけどクール」「クラシックだけどちょっとひねりがある」、そんな絶妙なバランスを大切にしています。このコラボレーションでも、その考え方は変わりませんでした。ストラスベリーのバッグはすでにシルエット自体がアイコニックなので、そこにCinq à Septらしいエッセンスをさりげなく加えることを意識しました。フリンジやプリントレザー、刺繍、そして少しだけ遊び心を効かせたディテール——それらが、ひとつひとつのバッグを特別な存在にしてくれていると思います。

リーアン — インスピレーションを得たいとき、どこに行きますか?

日々のちょっとしたディテールの中にもたくさんのインスピレーションを見つけていますが、特に心をリセットし、創造力をかき立てられる場所といえば、スコットランド北部にある私たちのホリデーホームです。家族にとっても私にとっても心からくつろげる場所で、いつも新しい視点を与えてくれます。自然に囲まれた静かな環境の中で、立ち止まり、自分自身と向き合う時間を持つことで、また新たなクリエイティビティと集中力をもって仕事に戻ることができるんです。

ジェーン — インスピレーションを得たいとき、どこに行きますか?

私にとってインスピレーションとは、世界と、そしてまわりの人々とつながっていることから生まれるものです。旅先で出会う風景や、街のリズム、光によって移ろう景色の中にそれを感じることもあります。食やエンターテインメント、本の中にもヒントがたくさんありますし、毎日のように“本当に大切なこと”を気づかせてくれる家族も、大きなインスピレーション源です。でも何よりも一番心を動かされるのは、私たちのお客様です。彼女たちのエナジーや自信、そして私たちのデザインを自分らしく生き生きと着こなしてくれる姿を見ること。それこそが、最大のインスピレーションです。

ジェーン — 今回のコレクションの中で、お気に入りのアイテムはどれですか?理由も教えてください。

何度も手に取ってしまうのが、マルトリーズ・オムニバッグです。一見とてもタイムレスで汎用性が高く、毎日使えるようなデザイン。でも同時に、個性もしっかり感じられるところが魅力なんです。スエード素材がラグジュアリーでありながら親しみやすさもあり、フリンジにはプレーリーのスピリットを思わせるようなエナジーと遊び心が詰まっています。実用的でありながら美しく、そしてちょっとした個性のひねりが効いている——まさにCinq à Septらしいバッグだと思っています。

リーアン — 普段バッグに入れているあなたの必需品を教えてください。

4人の子どもを育てながら働く母親として、バッグには美しさと同じくらい機能性も欠かせません。携帯電話と鍵はもちろん必須、そして少し時代遅れかもしれませんが、私は今でも紙のダイアリーを使っているんです。予定をひと目で確認できて、どこに行けばいいかもすぐにわかるので、とても頼りにしています。それに加えて、必ず入れているのがお気に入りのサングラス、香りの良いハンドクリーム、そしてリップスティック。ほんの少し口紅をつけるだけで、不思議と自信が持てて、どんなことにも立ち向かえる気がするんです。私のストラスベリーのバッグは、こうしたアイテムすべてをしっかり収納できるようにデザインされているので、実用性とスタイル、どちらかを諦める必要はありません。

こちらからコレクションをご覧ください。

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