ARTIST NOTES
Edition 01では、アーティストのヘレナ・パラウ・アルヴィズが、イメージ、紙、そしてストラスベリーレザーを組み合わせる物理的なコラージュの手法によって、マーク・シェリーの写真を再解釈しています。
断片やトリミング、レイヤーを用いながら、彼女は風景をイメージとテクスチャーのあいだで変化させ、スコットランドの自然が生み出す表情とストラスベリーの素材とのつながりを描き出します。その結果生まれたのは、「場所」をより抽象的に、そして個人的な視点から捉える、触覚的な6つのコンポジションです。
THE PROJECT
私を惹きつけたのは、さまざまな要素の組み合わせでした。このプロジェクトのために特別に撮影された写真と、ブランド独自のレザー。その両方を使って制作できるというのは、なかなかない機会だと感じました。普段は、すでに存在しているイメージを使って制作することがほとんどです。だからこそ、今回のように、このためだけにつくられたものを扱うことで、素材との向き合い方も変わってくるのだと思います。
それに、最終的にプリントとして形になるということもあります。私がつくるものの多くは画面上で存在するものなので、実際に手に取ることのできる「もの」として作品が存在するということは、大きな魅力のひとつでした。
SEEING SCOTLAND
私はこれまでスコットランドを訪れたことがなかったので、写真が私にとって、現地を知るための唯一の手がかりでした。そして、写真からはたくさんのものを感じ取ることができました。湿り気や気温、そこに漂う空気まで感じられたのです。色やテクスチャーが、そうしたすべてを伝えてくれました。
だからこそ、私は写真をこのような形で扱いたいと思ったのです。写真そのものの中に、すでに十分なものがあったからこそ、その本質を損なうことなく、紙や色と対話させることができました。
AT THE TABLE
まずは写真から。さまざまなサイズで繰り返しプリントし、それらとじっくり向き合います。そこに実際に何が写っているのか、色や質感、そしてそれぞれの写真がどのような表情を見せているのかを観察します。
次に、素材を探しに行きます。バルセロナには膨大な種類の紙を扱う店があり、そこで画像の雰囲気に合うものをあれこれと選び出します。また、こうしたプロジェクトのために古い本のページをストックしているので、それらも取り出してみます。
そして、プリント、紙、レザーといったすべての素材を大きなテーブルに広げ、いろいろと試してみます。あるものを別のものの隣に置いてみて、どんな効果が生まれるか確かめたり、あるいは取り除いてみたり。
どの組み合わせも唯一無二のものです。あらかじめ細かく決めておくことはしません。実際に手を動かしながら進むべき道を見つけ、直感に従って試行錯誤を重ねていきます。まずは色に目を向け、それから構図を考えることが多いです。
SIX NOTES ON POSTCARDS
01/06 構図を決める前に、まず色の組み合わせが見えてきました。レイアウトを決める作業にはもう少し時間がかかりました。写真を何度も破いていくうちに、やがてその裂け目そのものが、霧に沿って走る一本の道のように見えてきたのです。そこからは、さまざまなつながりが自然と見えてきました。赤いマグカップの隣に置かれた赤いレザー、柵の支柱、紙。小さな偶然が重なり合うことで、どこか生命感がありながら、同時に柔らかさも感じられるものになっていきました。
FROM PHOTOGRAPH TO COLLAGE
マーク・シェリーの写真は、ヘレナ・パラウ・アルヴィズによる物理的なコラージュ作品の出発点となっています。ここで紹介する3つの作品は、紙、レザー、色彩、そして手描きの要素を介して、元のイメージがいかに断片化され、重ね合わされ、再解釈されるのかを示しています。
Postcard 03 - マーク・シェリーの写真、ヘレナ・パラウのコラージュ、最終アートワーク
Postcard 04 - マーク・シェリーの写真、ヘレナ・パラウのコラージュ、最終アートワーク
Postcard 05 - マーク・シェリーの写真、ヘレナ・パラウのコラージュ、最終アートワーク